Room JP20

コード・ソロとリズム・ギターを中心にジャズを楽しむブログです。

ジャズを聴きたく&演奏したくなるおすすめ漫画2作品+α

ロックやクラシックをテーマにした漫画があるように、ジャズをテーマにした漫画があります。

当たり前のことですが紙から音は出ませんし、音楽を堪能するには最もあり得ない媒体だとは思うのですが、なぜか「うわぁ、ジャズやりてぇ!」って思っちゃうんですよね。

これから紹介する2冊はジャズを知らない人でもジャズに興味を持てるような作品です。それとおまけとしてブルースをテーマにした漫画も紹介いたします。

坂道のアポロン

坂道のアポロン(1) (フラワーコミックスα)

坂道のアポロン(1) (フラワーコミックスα)

坂道のアポロン』は女性向け雑誌の月刊フラワーズで連載されていた小玉ユキの漫画で、全9巻+番外編1巻で完結しています。

2013年にアニメ化し、最近ジャニーズの知念侑李と俳優の中川大志主演で実写映画化もされたヒット作です。

クラシック・ピアノを習っていた優等生の薫が、ジャズ・ドラムが好きな不良の千太郎とヒロインの律子を介してジャズにのめり込んでいく物語です。

律子を巡る三角関係など恋愛的な要素も多いですが、メインは薫と千太郎の友情です。特にジャズを通じて成長していく薫が見どころです。

この漫画で押し出されているジャズのテーマはスウィング。リズムこそがジャズの真髄という感じです。

取り上げられる曲はMoanin'、But Not For Me、My Favorite Things、Someday My Prince Will Comeといった有名なスタンダード曲。

特にMoanin'はこの漫画のテーマと言えるぐらい登場し、出だしのピアノとドラムの掛け合いからして、この2人の為の曲って感じです。

実写映画の方は観てないのですが、アニメの方は音楽を菅野よう子が監修しており、演奏シーンのクオリティがかなり高いです。特に学園祭の演奏は圧巻!

惜しむらくは終盤が駆け足でオリジナルとは内容が大きく変わっていたこと。2クールでやっていたら大傑作だったのにと思います。

BLUE GIANT

BLUE GIANT(1) (ビッグコミックス)

BLUE GIANT(1) (ビッグコミックス)

映画化もした『岳 みんなの山』の作者・石塚真一によるジャズを題材にした漫画『BLUE GIANT』。

主人公の大が高校生の時に観たジャズのライブに衝撃を受けて、世界一のジャズ・プレイヤーを目指すというストーリー。彼の楽器はテナー・サックスです。

単行本の巻末にはストーリーの数年後に大と関わってきた人々が彼についてインタビューを受けている様子が描かれています。すなわち大はジャズ・プレイヤーとして成功することが約束されており、そのサクセス・ストーリーというわけです。

『坂道のアポロン』とは対照的に恋愛要素は少なめで、とにかくジャズの力や魅力を押し出した作品です。大の成長が周りに影響を及ぼしながらストーリーは展開します。

この作品はあまりスウィングといったリズムに関することはあまり触れず、迫力のある演奏と斬新なフレージングというところに重点を置いてます。

大が吹くサックスは音質からフレージングまで、聴く人をことごとく感動させる天才の境地に達しているのですが、それは音の出ない漫画だから表現できるというもの。

人気の漫画なのでアニメ化の可能性も考えられますが、じゃあそんな天才のサックスを誰が演じるのかってところがかなり難しいw

候補を挙げるなら僕は元T-SQUAREの本田雅人さんだと思います。大は川に向かってサックスを吹いていたのと同じように、本田雅人さんは山に向かってサックスを吹いていたそうですからね。本田雅人さんも知人から「この主人公、本田さんだよ!」って渡されて読んだそうな。

ただ、本田雅人さんはアルト・サックス、大はテナー・サックスというところで、楽器の違いはあるのでどこまで表現できるのか。本田さんはライブでテナーも吹いてますが……。

日本が舞台の『BLUE GIANT』は全10巻、海外が舞台となる『BLUE GIANT SUPREME』が現在第7巻まで発売しており、『ビッグコミック』で連載中です。

ちゃりこちんぷい

ちゃりこちんぷい 1 (ヤングジャンプコミックス)

ちゃりこちんぷい 1 (ヤングジャンプコミックス)

おまけで紹介するのは原作・坂井音太、漫画・玉置勉強による『ちゃりこちんぷい』。ジャズではなくブルースがテーマの漫画です。いや、ブルーと言う方がいいですね。

女子高生のまれ、ミキミキ、インチョーが放課後にブルーズを演奏するというもの。あ、チョコっていう男子もいるのを忘れていた。

まれは天然で浮きまくり、ミキミキは男勝りで女子グループから疎まれている、インチョーはダブりとクラスの中でもはみ出しもの。そんな彼女たちが女子高生ライフの鬱屈とした日々をブルーズで歌い上げるという物語です。

『坂道のアポロン』や『BLUE GIANT』はギター成分が薄いので、ギターを弾きたくなるのはこの『ちゃりこちんぷい』の方。ミキミキはブルースハープ、インチョーはピアノを弾きます。

某アニメ化もした女子高生が軽音部で青春を送る4コマ漫画よりも演奏意欲が湧きます。まれちゃんが持ってるリゾネーターがオタクによって大量に買われる日が来ないかしら……。

単行本は2巻まで出ており、「3巻はまだかぁ……」と言いながらかなりの年月が経ってしまいました。何の音沙汰もありませんし、もう続きは出ないんでしょうなぁ。

ジャズをテーマにした映画を観たい

今回は漫画を取り上げましたが、いかんせん音が出ませんね。やはり音も楽しみたい……!

次はジャズをテーマにした映画を観ていきたいなぁと思っております。特に観たいのは「セッション」。「ラ・ラ・ランド」と同じ監督の作品で、観たい観たいと思ってまだ観てないんですよ。

ジャズがテーマの映画は探せば結構出てくるみたいですし、いくつか観終わったら今回のようにまとめてみてもいいかもしれませんね。